会社の未来のために「人材採用」が
最も重要だと考えるすべての方へ。
人材採用=「会社の未来」を採用すること
そう考えるだけでなく行動に移すために
必須の「4つの原則」について連載します。
第三原則【実践と管理】
Vol.5「ノンカスタマーに質問する」
Vol.4では、多くの会社が、せっかく獲得した
採用候補者の多くをマズイ対応によって
「追い払っている」状態をなくす
ためのホスピタリティ、つまり
「おもてなし」について解説しました。
今回は、不運にも採用に至らなかった
候補者へのインタビューをオススメする
内容です。
ノンカスタマーのほうが多い
コンビニ業界で圧倒的な強さを
誇るのがセブン・イレブン。
そのシェアは40%を超えます。
どんな業界でも3割を超えるシェアを
握る企業が圧倒的に強い位置にいる
ことになるそうですので、40%とも
なれば、かなりの強さなのでしょう。
しかし、40%のシェアであっても、
半分以上の60%はセブンイレブンの
顧客ではない。つまり
「ノンカスタマーのほうが多い」。
なぜセブンイレブンを選んでいないのか?
という問いの答えをノンカスタマーから
得ることができれば、すでに顧客になって
いる人からのものとは違う意見が得られる。
きっと事業の発展に役に立つ。
採用活動にいたっては、明らかに
採用しなかった人のほうが多くなります。
応募段階から見れば、99%の人は
採用に至らないと言っていい。
その99%の人たちの話を聴くことは、
今後の採用活動にとって欠かせない、
なにものにも代えがたい貴重な意見を
得る機会ではないでしょうか?
しかし、多くの企業は「採用しなかった人」
には興味を抱かない。
せっかく縁があって、選考に参加してくれた人に
何も話を聴くことなく、
「貴殿の今後の活躍をお祈り」して済ませる。
実にもったいないとは思いませんか?
ノンカスタマーへの質問
採用にはいたらなかった人には、
下記のような質問をしましょう。
あなたの会社が行った採用活動について
どんな感想を抱いていたのか?
どんな点を評価し、どんな点を評価しなかったのか?
採用担当者の対応は適切だったか?
そうであるならどんな点が?
そうでないならどんな点が?
選考を辞退した人に対しては
「なぜ選考を辞退したのか?」
をしつこいくらいに質問します。
もしこの点に関して、あなたの会社が
気付いていない「改善点」が見つかれば
採用活動で成果をあげるために、
これほど有力な情報はありません。
採用しなかった人のなかにこそ、
改善点、イノベーションの機会が
あります。