この連載では、ベストセラー
「LIFE SHIFT」が提唱する
人生１００年時代に
「組織が人材を採用する」
ことはどのように変わって
いくか、について考えます。
第5回は
「学ぶべきはどんなこと？」
です。
シリアルラーナー
人生１００年ともなれば、
仕事で使うスキルや知識も
何度も変化していきます。
そしてこれからますます、
その変化のスピードまでも
早くなっていくことが
予想されます。
職場にはパソコンが普及し、
ネット環境なしでは仕事が
できなくなりましたが、
この間、わずか２０年ほどの
ことでしょう。
それに応じて、働く人が新たに
学び、習得しなければならない
スキルや知識が出てきました。
すでに次も見えています。
ＡＩやロボティクスです。
どんどん職場に「侵入」
「浸食」してくるでしょう。
そしてその時間は２０年とかの
時間ではなく、おそらく数年。
これらの変化についていく
ためだけに、連続的に学び
続けなければなりません。
これからの採用の成功は
「過去にどんなスキルや
実績を積んできたのか
を見極めること」
ではなく
「スキルや知識を習得する
能力がどれだけあるのかを
見極められるか」
にかかっています。
それが「シリアルラーナー」
つまり
シリアル serial 連続
ラーナー learner 学ぶ者
連続して様々な知識を学び
修得する意欲と技術を
持っていることです。
学び方を学ぶ
「LIFE SHIFT」ではこのことを
指摘して、
休日を「レクリエーション」
ではなく、学びに当てて自分の
キャリアを作り直すための
「リ・クリエーション」の
時間にするべきだ
と提唱しています。
組織から与えられる社内研修で
満足し、それ以外のことを
学ぼうとしない。
サラリーマンの約半数は
普段、まったく本を読まない。
これでは、シリアルラーナー
どころか「死あるのみ」。
本人も、そんな人材を抱える
ことになった組織も。
そんな社員を抱えてしまうことが
これからの時代、最大のリスクに
なるでしょう。
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