たとえまったく読書をしなかった
としても人生を変えることは
できるでしょう。
しかし、確実に人生を変えたければ
読書をするのが最速です。
必要な本が向こうから来る
読書を続けていると
「まるで自分のために書かれている
のではないか」と思えるほど
「ジャストフィット」する本に
出会えることがあります。
この冬、放送されたドラマ「陸王」の
最終回。マラソン選手の茂木は、
大企業よりも、シューズメーカーとしては
駆け出しの「こはぜ屋」を選びました。
その理由は、こはぜ屋が企業としての
利益や損得勘定抜きで茂木選手を応援し、
「良い時も悪い時も一緒に走ってくれる」
からだったのです。
後悔しない
「技術の差はわずかでも、そこに
込められた想いは雲泥の差なんです」
なぜこはぜ屋を選ぶんだ、と詰め寄られた
茂木は「どちらのシューズも機能には
差はない」としながら、こめられた
「想い」の強さが違うからだと
答えます。
良い時にも悪い時にも、気付けば
隣で一緒に走ってくれていた。
それがこはぜ屋だったのです。
その信頼はゆるぎなく、たとえ
こはぜ屋のシューズを履いて走り
負けたとしても、どんなことが
あっても後悔しないという想いを
抱くに十分だったのでしょう。
本には魂が込められている
私にとっては、良い時にも
悪い時にも、気付けば隣で
一緒に走ってくれていたのは本
でした。
本棚の中から、書店の棚から、
そして読書会のテーブルの上に。
今まで出会ってきた本によって
人生が切り開かれ、変わったことが
たびたびありました。
泣きそうでつらくて、逃げたくなる
ような状況でも、本によって救われた。
本には、あなたの想いをぶつければ
それにいつでも応えてくれる。
「魂」が込められています。