人材採用をするのに欠かせない
「不可欠な要素」ともいえる
プロセスがいくつか存在します。
この連載では、もしそれができない
としたら、他にどんなアプローチが
可能かを考えます。
今回は
もし採用はしないとしたら
を考えます。
採用するだけが能じゃない
チームメンバーの誰かが退職する。
メンバーが1人欠ける。
このままでは業務遂行に穴が生じる。
補充が必要だ。
一見すると当たり前の流れのよう
ですが、非常に危険な考え方です。
1人辞めたら1人補充するというのは
思考停止状態以外のなにものでも
ない、ということに気づいていない。
退職者が出た時は、今やっている
業務の見直しをする絶好の機会
だとまずは捉えるべき。
採用活動のスタートだと考える
のはそのあとのことです。
採用することのリスク
そもそも、外部から人を採用する
ということには大きなリスクを
伴うという認識が甘い人が多い。
そして、あなたが考えている
以上に時間もお金もかかる
ことであるという認識もあまりない。
加えて、2018年現在は空前と
言ってもいい人材難の時代です。
採用しようにも人がいない。
募集条件を下げ、提示年収を
上げてもほとんど効果もない
ほどです。
そんな状態で無理に採用しようと
すれば、よりリスクが高くなる。
なぜなら、妥協してしまうから。
「本当はもっと優秀な人が欲しい
けど、背に腹は代えられない。
人が採用できない時代なんだから
これでよしとしよう」
そう考えてしまいがちでは
ありませんか?
極めて危険です。
生産性も成果もあげる
採用するよりも、今いる人材の
生産性をあげ、少ない人数でも
やりくりできる状態を目指す。
さらには、成果をあげることが
できるように業務内容、仕事の
やりかた、チームメンバーの
教育体制を整える。
それが第一選択ではないでしょうか?
では、そのためにまずは何から
始めればいいのでしょうか?
それについては後編で。