人材採用の「もしも」 Vol.5「書類選考をしない」前編


人材採用をするのに欠かせない

「不可欠な要素」ともいえる

プロセスがいくつか存在します。

 

この連載では、もしそれができない

としたら、他にどんなアプローチが

可能かを考えます。

 

今回は

もし書類選考をしないなら

を考えます。

 

レジュメにはウソがいっぱい

 

あなたの会社の求人に応募してきた

候補者が提出するレジュメ

(履歴書・職務経歴書)を

信用してはいけません。

 

候補者が事前に、入念に準備した、

「自分を良く見せるための書類」

に過ぎないからです。

 

自分に不利なことは意図的に隠され、

都合の良いことしか書かれていない。

 

そのうえ、事実さえも自分に都合の良い

ように脚色され、誇張され、ねじ曲げ

られています。

 

加えて、面接でも自分に都合の良い

質問が来るように計算しつくされた

書き方をされているものも、ザラに

あります。

 

人材紹介会社などが、独自のノウハウを

もとに指導していますから、なかなかの

完成度に仕上がっています。

 

ウソとまで言ってしまうと

語弊があるかもしれませんが、

内容に関して言えば、とても

「信頼できるものではない」

のは確かなことです。

 

書類選考はムダ

 

候補者や人材紹介会社によって多分に

「お化粧」されたレジュメをもとに

書類選考をすることは、採用担当者に

とっては得策ではありません。

 

真面目な採用担当者が真面目に

書類を読み込もうとすれば

するほど、時間がいくらあっても

足りないという状況に

追い込まれてしまうでしょう。

 

加えて、応募数が多くなればなるほど

書類選考にも時間がかかる。

 

1人あたりの書類選考に時間的な

制限を設ける、たとえば1人当たり

5分以上は掛けないと決めていたと

しても、です。

 

応募が多くなってしまえば

対処方法としては望ましくありません。

 

それだけの努力を採用担当者がした

としても、提出された書類が悪意

をもって作られた書類だとしたら?

 

採用担当者のしている仕事とは

なんなのでしょうか?

 

後編では、こうした罠に

採用担当者が陥らないために

どうすればいいかについて検証します。


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