人材採用の「もしも」Vol.4「採用しない」後編


人材採用をするのに欠かせない

「不可欠な要素」ともいえる

プロセスがいくつか存在します。

 

この連載では、もしそれができない

としたら、他にどんなアプローチが

可能かを考えます。

 

今回は

もし採用はしないとしたら

の後編です。

 

前編では、人が足りないからと

言って即座に採用することを

考えるのは妥当ではない。

 

採用はリスクが大きいこと。

まずは今いる人数でまわすこと。

 

これらを総合的に考えるべき

だと書きました。

 

後編では、具体的にどうやって

採用ではなく「今いる人数で」

やっていくかについてです。

 

とにかく総務人事に放り込め

 

総務や人事には、とかくいろんな

業務が詰め込まれていることが

多い。

 

組織の在り方や考え方によって、

総務や人事が担当する仕事の

範囲が違っている。

 

営業部門が力を持っている組織も

あれば、管理部門が力を持っている

組織もあるなど、部署間の力関係も

担当業務の決定に大きな影響がある。

 

なかには、明らかに総務人事が

担当すべきでない仕事が

割り振られていることもある。

 

私が以前いた組織では、

総務人事部の中に「物流グループ」

存在しており、総務人事係長で

ある私が畑違いの物流グループを

所管する立場にいました。

 

明らかに間違った組織構成です。

 

これでは総務人事本来の役割まで

おろそかになることは間違いない

のですが、他に担当できる部署が

ないという理由で総務人事部に

物流の機能が放り込まれていた

というわけです。

 

総務人事の力が強ければ

突っぱねることもできたの

でしょうが、あいにく部署間の

力関係という「政治」によって

それがまかり通ってしまっていた。

 

明らかにその部署で担当すべきことが

はっきりしている業務以外は、

このように総務人事に放り込まれる

危険が高いのです。

 

やらないことを決める

 

このように、担当する業務が

「ごった煮」になってしまっている

総務人事は多いのではないでしょうか。

 

そのままの状態で成果をあげる

組織になることは難しい。

 

だったらやるべきことは1つ。

やらない仕事を決めること。

 

やらない仕事には2種類あります。

 

1つは、まるっきり無駄な業務なので

組織内から廃棄するべき仕事。

 

もう一つは、総務人事でやるべき

でない仕事なので、他部署に移管

する仕事です。

 

この2種類の「やらない仕事」を

はっきり決めて、廃棄することと

移管することを断行して一歩も

引かないこと。

 

これをやることが、人を採用して

業務を遂行しようとする前に、

まずは今いる人数で成果をあげる

ために不可欠なことです。