実例!採用面接で「した質問」「された質問」 第3回 「転職の目的はなんですか?」


この連載は、「採用する側」「採用される側」で

豊富な「ハイブリッド」経験を持つ私が、

いずれかの立場で「した」「された」質問に

ついて実例を挙げ、その質問意図と回答に

ついて解説していきます。

 

第3回は「した質問」で

「転職の目的はなんですか?」

です。

 

質問意図:

「退職理由」の角度を変えた質問。

ストレートに質問しても、

用意された答えが返ってくる

だけであるため。

 

続く質問:

「なぜそう考えるのですか?」

「当社ならその目的が達成できますか?」

「達成できると考えるのはなぜですか?」

「達成できなかったらどうしますか?」

「他にありますか?」

 

わたしならこう回答する:

振り返ったときに後悔しないように

働ける場所を得ることです。

 

前職の退職理由を尋ねない

中途採用面接はありません。

 

候補者もこの質問がくることは

わかっているので、あらかじめ

答えを用意しています。

 

本当の理由は隠して。

 

面接で語られるのは、誰が見ても

スキのない「ばっちりメイク」が

施された答えです。

そんな回答は聞く必要ありません。

 

前職の退職理由を尋ねない

中途採用面接はありませんが、

ストレートに「前職を退職した理由は?」

とは尋ねない面接はあります。

 

転職する人は、達成したい目的がある

から転職します。前職ではその目的が

損なわれてしまった、ということ。

 

だから、転職する目的は何かを尋ね、

もしそれが達成できなかったら

どうするかを続けて尋ねれば、

退職理由を質問するのと同じ効果が

得られます。

 

 

「当社でそれが達成できますか?」

と尋ねることも重要です。

 

 

もし答えが「否」であるなら、

それ以上面接を続ける意味はないでしょう。

あなたの会社では、候補者が転職する目的が

達成できないことがはっきりしたからです。

 

「まだ面接を続けますか?」と最後に

候補者に尋ねてから、面接はそこで

打ち切りということになります。

 


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