この連載は
主に求人広告で見るフレーズで
「たわごと」と言えるものを
その理由とともに紹介します。
第4回
「厳選求人」
つまりはお金の問題
数多くある求人の中から
どれに応募するかを「厳選して」
決めるのは、求職者のほうです。
求人雑誌や求人サイトのほうから
不特定多数の、属性も指向も
ばらばらな求職者に、どんな基準で
求人を「厳選」するのでしょう?
つまるところ、求人を出す企業が
少し上乗せしてお金を払って、
厳選求人という名の「枠」を
買っているにすぎないのです。
検索結果の上のほうに掲載されるとか、
なんらかの括りで特集されて雑誌の
巻頭に載るとかの「特典」と同じです。
目立ちはしますが、それだけのこと。
お金をかけて人を集めようとしているに
過ぎない求人であり、見る人が見れば
「敬遠される」求人にこそなれ、
選ばれる求人にはなり得ない。