この連載は
主に求人広告で見るフレーズで
「たわごと」と言えるものを
その理由とともに紹介します。
第7回
「学歴・職歴・年齢不問」
「だれでもいい」と同じ
日常生活で何を買うか。
どんな異性と付き合うか。
およそ人生で行う「選択」には
どんなことであれ基準がある。
「なんでもいい」「どうにでもなれ」
などということはまれです。
求人で学歴・職歴・年齢不問
と書いてしまうと、
「誰でもいいから応募して」
「だれでもできる仕事だよ」
と言っているのと同じに
なります。
そんな仕事をしたいと思う
人がいるでしょうか?
自分という人間が求められている
のではなく、他のだれでもいい、
だれでもできる仕事をしたい
と思う人がいるのでしょうか。
そんなわけがない
加えて、応募する側もわかっています。
いくら「〇〇不問」と書かれていた
としても、経験者が応募してくれば
そちらが優先されてしまうことに。
こんな「〇〇不問」という求人を出すと
確かに応募は集まるかもしれません。
しかし、あなたの会社に必要な
「人材」は集まりません。
最低限の「基準」は明示しないと、
あなたの会社の求人の価値が下がり
求職者に足元を見られ、見下される
ことになります。