この連載では、採用活動に関して
重視すべき方針や考え方についての
キーワードを、「いろは」ならぬ
「ABC」に絡めて取り上げ、
解説していきます。
第25回は
「Network」
です。
ネットワーク型採用へ
現在は求人を出して広く
人を募集する「応募型」採用が
主流です。
しかし、これからは、普段の
企業活動、組織活動で培った
人的ネットワークの中から
必要な人を見つけ、採用していく
「ネットワーク型」採用へと
シフトしていくでしょう。
採用する側、採用される側ともに
普段からどんな人的ネットワークを
築いているか、そして維持する努力を
しているかによって、見つけられる仕事、
関わることができる仕事に
大きな差が出る時代になります。
求人として表に出す前に、まずは
ネットワーク内に求人を投げかける。
そこで適した人が見つかれば、
わざわざお金を払って求人広告を
出す必要もなくなる。
わざわざお金を払って「知らない人」を
募集する必要もない。
知らない人の「人となり」も「能力」も、
書類と数回の面接では見抜けない。
そんな危険を犯すよりも、すでに
「知っている」人と仕事をするほうが
リスクもはるかに少ない。
企業や組織は、普段から人的ネットワークを
「組織的に」築き上げ維持していく活動を
行うことが、採用活動において最重要事項に
なっていくでしょう。