この連載では、採用活動に関して
重視すべき方針や考え方についての
キーワードを、「いろは」ならぬ
「ABC」に絡めて取り上げ、
解説していきます。
第58回は
「Zero」
です。
応募がない!
超売り手市場の2017年、
求人を出したのに応募が
全くなく「ゼロ」だという
ことは珍しくないでしょう。
お金をかけて人を募集しても
思うように採用できない。
それどころか応募すらない。
頭を抱えた採用担当者が
どうするかというと・・・
なんとか応募してもらわないと
話にならないということで、
「募集のハードル」を下げる
ことに手を付けます。
高給や休日が多いことを
アピールしたり。
「年齢」「経験」「転職回数」
などを一切不問にしたり。
履歴書不要で応募できる
ようにしたり。
採用担当者としては、
なんとしても「応募ゼロ」
だけは避けたいという思い
なのでしょうが、それで
いいのでしょうか?
応募してもらうことが
採用担当者がやるべき
仕事なのでしょうか?
なぜ採用担当者が応募ゼロを
そんなに避けたいのでしょうか?
それは、応募がゼロだと
「言い訳できない」からです。
面接で不合格になったり、
内定後の辞退などが発生しても、
採用担当者だけの責任ではないと
言い逃れはいくらでもできます。
しかし、応募がゼロということは
採用担当者に責任が問われます。
だから「応募ゼロ」は避けたい。
採用担当者がすべき仕事は
「組織の将来を担う人材を
採用すること」です。
応募を集めるために、だれでも
応募できるかのような誤解を与え、
誰でもいいから採用したいと
言わんばかりの求人を垂れ流し、
求人の価値を下げることでは
ありません。
そんなことを平気でできる
採用担当者はいますぐ去るべきです。