この連載では、採用活動に関して
重視すべき方針や考え方についての
キーワードを、「いろは」ならぬ
「ABC」に絡めて取り上げ、
解説していきます。
第54回は
「Yellow Card」
です。
イエローカードは貰いに行け
反則行為を行った選手に対して
警告として出される、サッカーで
おなじみのイエローカード。
故意に反則をするような
「非紳士的行為」に対して
出されることもあるようですが、
積極果敢にプレーした結果で
もらってしまう場合もある
ようです。
そのためか、1発で退場になる
ことはなく、2枚目をもらって
初めて退場になります。
働くことにおいても同じことが
言えるのではないでしょうか。
積極果敢に攻めた結果うまく
いかず失敗し、損失や迷惑を
掛けてしまい、周囲から
咎められることもあるでしょう。
ここで警告の意味で
イエローカードを出し、
叱りはするが罰しはしない。
次のチャンスを与える上司や
組織であるかどうか。
そして、機会を与えられた
人が、次に向かって果敢に
挑戦を続けているか。
これが、目指すべき組織でしょう。
積極果敢に責めたことを評価せず、
失敗したことだけに注目して
レッドカードを出してしまう
上司や組織がいかに多いか。
「レッドカード」を出せば
上司や組織としては処理が
カンタンです。関係者を処分し、
飛ばしてしまえばいいのですから。
しかし、結果どうなるでしょうか。
だれも積極果敢に挑戦する
ことなく、レッドカードを
おそれて委縮してしまう。
新しいことを始めようとする
人がいなくなるような組織を
作ってしまうことこそ、最も
恐れるべきです。
そんなことに手を貸そうと
している人にこそ、
「レッドカード」を出しましょう。