採用活動のABC Vol.31「Resilience」


この連載では、採用活動に関して

重視すべき方針や考え方についての

キーワードを、「いろは」ならぬ

「ABC」に絡めて取り上げ、

解説していきます。

 

第31回

「Resilience」

です。

 

「簡単に辞めない」と同義ではない

 

レジリエンスという言葉は比較的

新しいものです。

 

元々の意味は

「不可がかかって変形したものが、

元の状態に戻る力」

のことであり、それが転じて

「ストレスからの回復力」

「困難な状況への適応力」

「災害時の復元力」

という意味になりました。

 

「折れない心」と表現した書籍もありますね。

 

つまりは

「困難な状況でも諦めずに成し遂げる」

ということなのですが、どういうわけか

「失敗したり怒られたりしても簡単に辞めない」

という解釈にすり替わっているようです。

 

確かに、ストレス耐性が高く困難な状況にも

適応する力があれば、過酷な状況でも辞める

ことはないかもしれません。

 

しかし、働く人が職場を去るのは

そんなことが理由ではありません。

 

「ここにいても貢献できない」

「仕事の意義が見いだせない」

「将来が見通せない」

などの思いや感情が沸き上がるからです。

 

つまり

「自分はここにいて成長できるのか?」

という問いにNOの答えが出た時です。

 

困難な状況や理不尽な仕打ちに

耐えられないのではなく、

「成長の機会がないこと」に

耐えられないのです。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください