この連載では、採用活動に関して
重視すべき方針や考え方についての
キーワードを、「いろは」ならぬ
「ABC」に絡めて取り上げ、
解説していきます。
第51回は
「Y-Balance」
です。
走攻守そろった選手
野球のプレーは主に
「走る・打つ・守る」の
三つに分類できます。
優れた選手は、この
「走攻守」の3つに優れ、
バランスが取れている
とされます。
打つだけ、守るだけ、走るだけ。
どれか一つに秀でているだけでは、
なかなかプロ野球選手としては
成功しない。
では、働く人にとっての
「走攻守」にあたるような
ものはあるのでしょうか?
採用する側から見るとそれに
相当するものがあります。
それが「Yバランス」です。
それは・・・
「辞めない」
「野心を持たない」
「やり遂げる」
この「Y」で始まる三つの資質
を持っている人材のことです。
採用したくなるような人物として、
よく採用部署のマネージャーから
上がってくる3つの条件です。
それぞれ
「転職回数が少ない」
「自分の指示に従う」
「放っておいても成果をだす」
と言いかえることができます。
こんな人材を求めるようなら、
そのマネージャーは二流です。
優秀な人材は「ここでは自分は
貢献できない、成長できない」
と考えたら、容赦なく職場を
変えます。そのため、自然と
転職回数も多くなる。
ただ指示に従うことはなく、
自分のやり方で仕事をする。
放っておいても成果は出しますが、
そんあ上司にはすぐ見切りをつける。
自分にとって都合のよい人材だけを
求めるような人は、マネージャーに
なってはいけない。
やってはいけないことです。