この連載では、採用活動に関して
重視すべき方針や考え方についての
キーワードを、「いろは」ならぬ
「ABC」に絡めて取り上げ、
解説していきます。
第52回は
「Y-generation」
です。
ジェネレーションYとは、
アメリカ合衆国において
1980年代から1990年代に
生まれた世代のことです。
日本で言うところの
「就職氷河期世代」と
重なる世代です。
団塊ジュニア世代とも
一部重なります。
社会に出る時に不景気
だったため、思うように
正社員の職に就くことが
できず、非正規雇用によって
社会人生活をスタート
せざるを得なかった
世代です。
収入が低く、結婚して
いない人も多い。
子どもを作ることも
出来ていない。
そのため、
団塊~団塊ジュニアの世代へ
受け継がれてきた
「人口のボリュームゾーン」
を、次の世代へつなげる
ことができませんでした。
それが少子高齢化に一層
拍車をかける原因の一つに
なっています。
そのうえ、この世代から
いわゆる「ニート」と
呼ばれる人たちが増加
を始めました。
ニートや非正規雇用に
陥っている就職氷河期世代も、
もはや40代に入る人も
多くなっている。
ニートの人は社会に出て
働くこと、非正規の人は
正社員になる機会が、
もう間もなく閉ざされ始める
年齢になってしまっています。
人手不足がこれだけ叫ばれている
時代ですから、40代のニート、
非正規雇用者に手を差し伸べる
最後の機会かもしれません。
これを逃せば、もう次はありません。