採用活動のABC Vol.53「Yesterday」


この連載では、採用活動に関して

重視すべき方針や考え方についての

キーワードを、「いろは」ならぬ

「ABC」に絡めて取り上げ、

解説していきます。

 

第53回

「Yesterday」

です。

 

しょせんは「昨日のこと」

 

経営学者・ドラッカーは

「優秀な人材であるほど、

『昨日の仕事』を担当

させられている」

と喝破しています。

 

かつての主力製品であり、

組織の成長を支えてきた

存在であっても、すでに

生産性を失ってしまい

売上の回復は見込めない。

できることといえば、

わずかに延命処置だけ。

 

そんな製品の、いわば

後始末をするために

多額の投資を行い、優秀な

人材を当ててしまっている

のが現状だというのです。

 

過去の栄光、つまり昨日の

仕事を捨てるのは難しいのです。

 

採用面接でも同じことが

言えます。

 

目の前にいる候補者が

履歴書・職務経歴書に書き、

面接でアピールすることは、

いわば「昨日の仕事」、

過去の栄光にすぎない。

 

それよりも、これからどんな

成果をあげてくれるかのほうが

重要なはずですし、そのために

どんなプランやビジョンをもって

いるかを確かめるべきです。

 

しかし現実のところは、

お粗末なものです。

 

質問することといえば、

退職理由を初めとして、

「過去のこと」に終始する

面接官は多い。

 

そんな面接官こそ、昨日の仕事

をしているだけの存在であ、

捨て去られるべきです。

 


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