この連載では、ベストセラー
「LIFE SHIFT」が提唱する
人生100年時代に
「組織が人材を採用する」
ことはどのように変わって
いくか、について考えます。
第2回は
「転職回数は何回まで?」
です。
同じ組織で働く?
「LIFE SHIFT」では、
人生100年時代を迎えれば
働く期間も当然長くなるが、
それは一つの組織でじゃない
ということを強調しています。
組織の寿命は短くなる一方です。
スタートアップ企業が10年
継続する可能性はほんの数%
だと言われています。
有名一流企業でも、不祥事等に
よって業績悪化で簡単に倒産する。
特に日本においては、
ちょうど20年前の1997年、
山一証券が自主廃業。
それ以降、それまでは倒産する
など誰も思っていなかった
大企業が、バタバタと倒れて
いくのが日常の光景、当たり前
となった20年でした。
そしてこの20年は、
新卒入社した人が3年以内に
離職する率が30%を超え続け
ている20年でもあります。
多くの人は、もはや1つの組織で
働くことをやめてしまったと
言えるのではないでしょうか。
そしてもはや誰も、組織のことを
信用していない。
そんな時代に
「転職回数が多いから」
といって採用を拒むことは、
非現実的であるとさえいえます。
それでも転職回数にこだわる
人に問いたい。
「あなたの組織は何十年も
存続して『一人の人間の
人生を丸ごと面倒みる』
と保証できるのですか?」
できないのなら、一つの組織で
長く働く人を求めることは
してはいけない。
転職回数を問題にするのは
もはやナンセンスです。
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