組織内研修としての「読書会」 Vol.4「本を読まない」


「本を読まない」ーー

もちろんまったく読まないわけ

ではありません。

「最初から最後まで」

「一字一句まで」

は読まない、という意味です。

 

必要な情報だけを取り出す

 

200ページぐらいの新書でも

最初から最後まで一字一句まで

全部読めば2-3時間かかるでしょう。

 

日々の仕事や生活に忙しい方なら、

これだけの時間を確保することも

難しく、細切れ時間に読み進め、

このペースだと月に数冊読むのが

せいぜいではないでしょうか。

 

逆説的ですが、読書会では、

ほぼ本を読みません。

 

話す時間のほうが長いくらいです。

それもディスカッションではなく

ダイアログです。

 

本を読むというよりは

「本を読む目的を明確にして

その目的達成のために必要な

情報だけを取り出すプロセス」

だと言えます。

 

本の8割~9割は論点に肉付けするための

具体的なエピソードや繰り返しであり、

本当に必要な部分は4%-11%だと

言われています。

その部分だけを読めば、その本が

「言いたいこと」を把握することは

不可能ではないのです。

 

だからこそ、読書会で必要なところ

だけを読むプロセスをふんでいけば

「自分にとって必要な情報を取り出す」

ことが可能になるのです。

 

組織内でも、この考え方は応用できます。

 

本当に必要な書類や会議は何か。

会議において本当に取り上げるべき

議題は何か。

相談や報告が必要なことは何か。

 

これを真剣に考えて、読書会の

本の読み方のように、思い切って

「バッサリ捨てる」こと。

 

そうすれば、組織にとって本当に

必要な活動だけに集中することが

習慣になるでしょう。

 


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