これがヘタくそな面接「ヘタ面」だ! Vol.5「敬意を払っていない」
相手が誰であろうと払わなければならない「最低限の敬意」というものがあります。
それを持っていない面接官は、面接がうまい下手の問題ではなく、候補者の前に出してはいけません。
サカマキ HRE Works 代表 中小企業診断士・酒巻秀宜
新規顧客開拓営業と総務人事の「両利き」ハイブリッドな知恵と経験から、売上につながる組織作りを推進する「月20万円~で活用できる人事課長」
相手が誰であろうと払わなければならない「最低限の敬意」というものがあります。
それを持っていない面接官は、面接がうまい下手の問題ではなく、候補者の前に出してはいけません。
お金の話は面接段階では避けられ、内定になってから提示されることが多い。
その金額が「御社はすごくいい会社なんだけど、この金額じゃ話にならないよ」
なんてことになったらどうするのでしょう?それまでかけた時間が無駄になります。
お互い譲歩できるラインは早めに確認しない面接はへたくそです。
採用面接では、できるだけ早い段階で「悪い情報」を候補者に開示することが必要です。給料が安い、残業が多い、休みが少ない、ノルマが厳しい・・・。面接の場では隠せても、入社すればいずれ明らかになることです。隠す理由がどこにあるというのでしょう?
採用面接では、できるだけ候補者に話してもらうことが重要です。そのためには、YES,NOで回答することが可能な「クローズドクエスチョン」は基本的に使いません。いわゆる「5W1H」を使った質問である「オープンクエスチョン」をすることが重要です。
へたくそな面接には理由がある!この連載ではへたくそな面接の事例とその理由をお伝えします。
突然音信不通になる候補者が一定数存在します。
本人にとって何の得にもならないのに、
なぜそんな行動に出るのでしょうか。
面接に行く会社のことをほとんど何も知らずに
そこに座っている候補者は案外多い。
そんな人たちを私は「くれくれさん」と名付けました。
候補者から面接内容に関してクレームが来るときは、
100%の確率で「面接が終わった後」です。
不満があるのなら、面接中に直接言ってほしいのですが、
そんな経験は一度もありません。
強みと弱みはセットで質問されることがほとんどです。
しかし、セットで質問しないとフェアじゃないという
理由なら、意味はほとんどない。
採用面接の結果通知は通常、一週間くらいで伝えると
言われることが多いです。まるで判を押したように。
それにはそれなりの理由があるのです。