成果を出す人を採用する「面接のやり方」 Vol.4「自己紹介する」
たとえ採用面接であろうと、初対面の人に会っているということでは
商談や異業種交流会などで人と会うこととなんら変わりありません。
自分が何者であるかを相手に伝える自己紹介は、採用面接でも面接官のほうからするべきです。
サカマキ HRE Works 代表 中小企業診断士・酒巻秀宜
新規顧客開拓営業と総務人事の「両利き」ハイブリッドな知恵と経験から、売上につながる組織作りを推進する「月20万円~で活用できる人事課長」
たとえ採用面接であろうと、初対面の人に会っているということでは
商談や異業種交流会などで人と会うこととなんら変わりありません。
自分が何者であるかを相手に伝える自己紹介は、採用面接でも面接官のほうからするべきです。
履歴書もろくに読まずに面接にのぞむ面接官がいます。
候補者に失礼なだけでなく職務を果たそうともしていない、二重の罪を犯しています。
多くの面接官は「しゃべりすぎ」です。面接官がしゃべりすぎると
候補者が話す時間がなくなるだけでなく、候補者が口を閉じてしまいます。
候補者の過去のことばかり質問する面接では、候補者にそっぽをむかれます。
候補者があなたの会社で働くという未来に目を向けた質問をすることが重要です。
一番大変な仕事は人には一番「言えないこと」でもあります。
それを質問したところで、これから就こうとしている仕事の
「本当のところ」をうかがい知るには役立たないでしょう。
ストレートに自分の想いをぶつけることでしか、本当のところは知り得ない。
求める人物像は募集要項にも当然書いてあるのですが、
理想像に近いものになっています。
そんな人はどこを探してもいないことは面接官もわかっています。
これだけは譲れない「絶対防衛線」を満たしていれば採用対象に
なるので、その点を確認することのほうが重要です。
どんな研修精度があるかを質問する人は
受け身であるという印象を与えてしまいます。
自分に必要なことは自分でお金を出してでも
学びに行く。その姿勢が必要です。
限られた時間の中では、イエスノーで答えられる
「クローズドクエスチョン」をするのは、総じて
有効だとは言えません。答えるにはなんらかの
説明をすることになる「オープンクエスチョン」
であることが必要です。
働き方改革による残業時間の抑制や、
フレックスタイム、在宅勤務などに見られる
勤務形態の多様化など、働くことへの意味を
社会全体で考え始めているのはいいことです。
しかし「残業はしたくない」なら
それなりの努力をすることが必要なわけで・・・
真剣に面接に取り組んでくれない面接官に
あたってしまうほどつらいことはありません。
一見すればそんな風に見えなくても、この
質問をすることによって「不真面目面接官」
あぶり出し、貴重な時間を浪費することを
回避することができます。