この連載では、採用活動に関して
重視すべき方針や考え方についての
キーワードを、「いろは」ならぬ
「ABC」に絡めて取り上げ、
解説していきます。
第2回は
「A-level」
です。
採用に妥協なし
採用市場は空前の超売り手市場
になっている2017年。
連日のように「人材難」「人手不足」の文字が
新聞やニュースサイトで見られます。
こうなってくると質には目をつぶり、とにかく
人手を確保することが先決だという考えに
至ることも仕方がないと思います。
あくまでも「人手」である限りは、
という条件付きで、です。
「人材」に質を求めないで
採用することはやってはいけません。
あくまでも妥協せず「A-level」の
優秀な人材が現れるまで、
歯を食いしばってでもその方針を貫き、
採用しないことが必要です。
「人手」と「人材」
では「人手」と「人材」は何が
違うのでしょうか?
人手とは、例えば災害が起こり、
一刻も早くガレキや土砂をどけて、
支援物資を運ぶための道を確保
しなければならない時に、
必要になるのが「人手」です。
より上手く迅速にガレキや土砂を運べる
スキルを持っているのが「人材」ですが、
それを待ってはいられません。
緊急の場をしのぐために、
質ではなく数が必要になるのが
「人手」です。
それよりも長いスパンで必要になり、
質が重視されるのが「人材」です。
超売り手市場だからといって、
人材を人手のように考えて
質を求めずに採用することだけは
避けましょう。
一度でもその掟を破ったら、二度と
元には戻れません。