この連載では、採用活動に関して
重視すべき方針や考え方についての
キーワードを、「いろは」ならぬ
「ABC」に絡めて取り上げ、
解説していきます。
第3回は
「Ageless」
です。
年齢不問の採用
2017年9月、高齢化と労働に関する
大きな動きが二つありました。
1つは、公務員の定年を65歳まで
引き上げる方針が政府から発表されたこと。
もう一つは、人生100年時代を見据えた
「人生100年時代構想会議」を政府が
立ち上げたことです。
日本が超高齢化社会と言われて
久しいですが、いよいよ、高齢者が
「支えられるだけ」の存在でいられる
時代は終わりを迎えつつあると
言える象徴的な出来事ではないかと
考えられます。
考え方をシフトする必要が
そうなってくると、雇用を提供する
企業や組織にも対応が迫られる
ことになります。
今までのように、
60歳から65歳での定年年齢を
設定すること。
採用は新卒採用にしろ中途採用にしろ、
「若くて活きのいい人」
「ミドルで経験豊富な人」
を求めること。
これらのこと自体がナンセンスに
なりつつあるのです。
上限をなくした「年齢不問」での
採用と、人材の活用が求められる
ようになるでしょう。
その対応に遅れ、あるいには手を
こまねいて何もしない企業や組織は
置いてけぼりを食らうことになる。