この連載では、採用活動に関して
重視すべき方針や考え方についての
キーワードを、「いろは」ならぬ
「ABC」に絡めて取り上げ、
解説していきます。
第8回は
「Dialogue」
です。
面接は尋問ではない
私は300社以上の面接を
受けてきましたが、その半数以上は、
面接ではなく「尋問」だったように
思います。
「この人は当社に入ってから
何も問題を起こさないだろうか?」
この確認をするために、疑わしい
点を徹底的に洗う「尋問」を
する場所だったように思います。
面接は、目の前の候補者が
あなたの会社に入って成果を
あげることができるかどうかを
判断する場です。
そのためには、候補者と「対話」
することが必要です。
あなたの会社が候補者に求めること。
候補者があなたの会社に求めること。
これらをすり合わせ、合意に至るか
どうかを確かめることでしか、
採用の成功はおぼつきません。
そのために対話を促すことが
採用担当者としての役目です。
問題を起こさない社員を雇おうと
している時点で、採用担当者としての
職務を果たすつもりはないと宣言
しているに等しい。
採用担当者の自殺行為です。