この連載では、ベストセラー
「LIFE SHIFT」が提唱する
人生100年時代に
「組織が人材を採用する」
ことはどのように変わって
いくか、について考えます。
第11回は
「アイドルグループのように」
です。
「卒業」が前提の採用
アイドルグループは長続きしない。
グループ自体もそうですが、
メンバーがどんどん入れ替わる。
2017年11月現在、
AKB48の第一期生は
峯岸みなみさんを残すのみ
になっています。
第二期生はすでに全員が卒業。
第三期生も渡辺麻友さんが
2017年末に卒業すれば、
柏木由紀さんだけになる。
すでに15期以上を数え、
デビューから12年が経っている
AKB48。
グループは存続していても、
10年もすれば、初期メンバーは
ほとんどがいなくなってしまうのが
アイドルグループなのです。
これからの人材採用においても、
アイドルグループのように、
10年もすれば「ほとんどの
メンバーが入れ替わるような組織」
を前提として考えていかないと
立ち行かなくなる。
組織に頼れない
働く人にとって、もはや組織は
一生を託せるだけの存在では
なくなっています。
バブル崩壊から始まったいわゆる
「失われた20年」において、
どんな大企業でも倒産し、あるいは
倒産しなくても大幅な人員整理や
事業縮小・買収などの憂き目に
あうということが常識になりました。
アイドルグループも
解散・卒業が前提です。
結成から解散まで多くは
数年単位でのサイクル。
アイドル自身の活動も数年
単位で考えねばならない。
アイドルになろうとする人は
ものの数年で、自分か、あるいは
グループそのものがなくなって
しまうかもしれないとい覚悟を
もってその世界へ飛び込みます。
そうでないと、活動終了後、
つまり卒業後に路頭に迷います。
在籍中から「次」のことを考えて
活動し、タレント、女優、歌手等の
道へ進んでいく。
この点で、企業や組織と
アイドルグループは似ています。
働く人も、その組織に長く
在籍することを考えている
だけでは、自分の身を守る
ことができません。
自分の意志での転職や起業か、
あるいは有無を言わせない
倒産によるものかに関わらず、
いつ卒業になってもいい
ように準備しておくことが
必要になる。
組織が選ばれる理由が、
卒業するための準備ができる
かどうか、つまり、
スキルでも人脈でもなんでも
「得るものがあるか」という
基準になっていく。
その点を考慮した採用活動を
行っていかないと、的外れに
なるでしょう。
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