成果を出す人を採用する「面接のやり方」 Vol.9「いつでも面接を終了させる覚悟を持つ」
面接の所用時間はあらかじめ決まっていますが、
その時間に縛られる必要はありません。
もしお互いの求める条件が折り合わないということが判明したら、たとえ
5分しか経っていなくても面接を終了させることです。
サカマキ HRE Works 代表 中小企業診断士・酒巻秀宜
新規顧客開拓営業と総務人事の「両利き」ハイブリッドな知恵と経験から、売上につながる組織作りを推進する「月20万円~で活用できる人事課長」
面接の所用時間はあらかじめ決まっていますが、
その時間に縛られる必要はありません。
もしお互いの求める条件が折り合わないということが判明したら、たとえ
5分しか経っていなくても面接を終了させることです。
どれくらいの年収が支払われるかというお金の話は面接では避けられがちです。
しかし、最終的には避けられない話題ですし、この点が折わないなら入社に
至ることはありません。最初にコンセンサスを取っておきましょう。
採用面接では「好き嫌い」という判断基準避けるべきとされています。
しかし、本当にそうでしょうか?末永く一緒に働く人なのですから、好き嫌いも
立派な判断基準になり得ます。
面接という名の尋問をしてしまっている面接官は多い。
面接ではなく尋問になってしまう原因は、候補者の「過去のこと」についてばかり質問していることです。
あなたの会社で「これから」働くことになるかもしれないのですから、
「ミライ」のことについて質問しましょう。
採用面接では候補者を三段階で「みる」ことが必要です。
面接までに「見て」、面接中の言動を「観て」、採用するかどうかを「診る」。
たとえ採用面接であろうと、初対面の人に会っているということでは
商談や異業種交流会などで人と会うこととなんら変わりありません。
自分が何者であるかを相手に伝える自己紹介は、採用面接でも面接官のほうからするべきです。
履歴書もろくに読まずに面接にのぞむ面接官がいます。
候補者に失礼なだけでなく職務を果たそうともしていない、二重の罪を犯しています。
多くの面接官は「しゃべりすぎ」です。面接官がしゃべりすぎると
候補者が話す時間がなくなるだけでなく、候補者が口を閉じてしまいます。
候補者の過去のことばかり質問する面接では、候補者にそっぽをむかれます。
候補者があなたの会社で働くという未来に目を向けた質問をすることが重要です。
「中小企業・小規模事業者がどうやって人手不足に対応するのか」
採用力が企業の競争力にとって欠かせなくなっています。一流と言われる企業でも、働くとなれば二流以下の会社はたくさんあります。