これがヘタくそな面接「ヘタ面」だ! Vol.8「約束を破る」
どんなに小さなものでも、候補者にした約束を破ったその瞬間に候補者はあなたの会社に不信感を持ちます。
その不信感がたとえどんな小さなものであっても、払しょくすることはほぼ不可能です。
サカマキ HRE Works 代表 中小企業診断士・酒巻秀宜
新規顧客開拓営業と総務人事の「両利き」ハイブリッドな知恵と経験から、売上につながる組織作りを推進する「月20万円~で活用できる人事課長」
どんなに小さなものでも、候補者にした約束を破ったその瞬間に候補者はあなたの会社に不信感を持ちます。
その不信感がたとえどんな小さなものであっても、払しょくすることはほぼ不可能です。
口ではなんとでも言えます。しかし、ちょっとした言動に現れる本心は誤魔化せない。
目の前の候補者が本気であなたの会社で働くことを望んでいるのかをしっかり見極めるため、
細かい所に注意しましょう。
望み通りの人材を採用するためには、事前の準備と面接技術の訓練が必要なのですが、
そのどちらもない「丸腰で」面接に臨んでいる面接官も多い。
そんな状態で、準備万端の候補者に勝てるはずがありません。
相手が誰であろうと払わなければならない「最低限の敬意」というものがあります。
それを持っていない面接官は、面接がうまい下手の問題ではなく、候補者の前に出してはいけません。
お金の話は面接段階では避けられ、内定になってから提示されることが多い。
その金額が「御社はすごくいい会社なんだけど、この金額じゃ話にならないよ」
なんてことになったらどうするのでしょう?それまでかけた時間が無駄になります。
お互い譲歩できるラインは早めに確認しない面接はへたくそです。
採用面接では、できるだけ早い段階で「悪い情報」を候補者に開示することが必要です。給料が安い、残業が多い、休みが少ない、ノルマが厳しい・・・。面接の場では隠せても、入社すればいずれ明らかになることです。隠す理由がどこにあるというのでしょう?
採用面接では、できるだけ候補者に話してもらうことが重要です。そのためには、YES,NOで回答することが可能な「クローズドクエスチョン」は基本的に使いません。いわゆる「5W1H」を使った質問である「オープンクエスチョン」をすることが重要です。
へたくそな面接には理由がある!この連載ではへたくそな面接の事例とその理由をお伝えします。
企業文化は外からはうかがい知るのが難しいものです。採用面接は、候補者にとって企業文化を確認をする唯一の場でもあります。ここで、候補者から質問されるまでもなく
履歴書にも、こちらからの質問に対する答えでも、候補者はウソをつきます。経歴詐称のような明らかなウソではなく、
「拡大解釈」や「自分に都合の良い話」をしています。そのことを見越したうえで採用面接をする必要があります。