採用面接の「七不思議」第2回 「なぜ『お祈りメール』が主流なの?」
不採用通知の主流はいわゆる「お祈りメール」です。
受け取る側としては不採用の理由もなにもなく、
冷たい対応としか映りませんが、
企業側からすれば仕方のない事情があるのです。
サカマキ HRE Works 代表 中小企業診断士・酒巻秀宜
新規顧客開拓営業と総務人事の「両利き」ハイブリッドな知恵と経験から、売上につながる組織作りを推進する「月20万円~で活用できる人事課長」
不採用通知の主流はいわゆる「お祈りメール」です。
受け取る側としては不採用の理由もなにもなく、
冷たい対応としか映りませんが、
企業側からすれば仕方のない事情があるのです。
退職理由を質問するのは通過儀礼みたいなものなので、
候補者も回答を用意して面接に臨んでいます。
しかも前向きな理由にお化粧されています。
そんなことは百も承知なのですが・・・
失敗経験はだれにでもありますが、それをどのように
語るかで評価が変わります。
失敗は胸を張って語ることが重要です。
候補者も面接官も、面接では多かれ少なかれウソをつきます。
しかし、そのウソの性質は異なります。
候補者は自分をよく見せようとウソをつき、
面接官は悪く見られないようにウソをつきます。
この二つ、同じように見えて決定的に違うことがあります。
面接官や面接内容へのクレームは、面接官本人に直接来ることはありません。
会社や上司やなど面接官の弱点を突くような方法でクレームが寄せられます。
面接官は相当のダメージを食らいますが、そんなことをするより面接の場で
わかりあうようお互いに努力することはできないものでしょうか?
候補者は他企業の面接も受けていて、本命はあなたの会社では
ないかもしれません。浮気相手にすぎないかもしれないと
覚悟をしておくほうが間違いがないでしょう。
「内定者」と「入社予定者」との間には大きな隔たりがあります。
この2つの状態間の移行は簡単ではありません。
時に状況を見誤ると「入社する気のない内定者」に振り回されます。
ある時点で、思い切って切り捨てる勇気が必要です。
レジュメ(履歴書・職務経歴書)でも面接でも、候補者は嘘をつきます。
その嘘を見破る方法の一つが「周囲の意見」です。
面接の質問は、候補者の周囲の人の意見を訊くことを意識した
質問の仕方をするようにしましょう。
言葉の乱れと服装の乱れはセットのように思われがちですが、
採用面接の場合は違います。
言葉遣いの乱れは面接に行くからと言ってすぐに
一番大変な仕事は人には一番「言えないこと」でもあります。
それを質問したところで、これから就こうとしている仕事の
「本当のところ」をうかがい知るには役立たないでしょう。
ストレートに自分の想いをぶつけることでしか、本当のところは知り得ない。