『幸福な人材採用』になるための秘訣 VOL.4「高い報酬は最後の手段にする」
高い報酬を提示できるかどうかの争いにはキリがない。年始恒例のマグロの初セリのようなもので、
競う相手がいれば際限なく値は吊り上がる。降りどころを見失う。手に入れてみればさほど貴重なものではないことに気づく。
サカマキ HRE Works 代表 中小企業診断士・酒巻秀宜
新規顧客開拓営業と総務人事の「両利き」ハイブリッドな知恵と経験から、売上につながる組織作りを推進する「月20万円~で活用できる人事課長」
高い報酬を提示できるかどうかの争いにはキリがない。年始恒例のマグロの初セリのようなもので、
競う相手がいれば際限なく値は吊り上がる。降りどころを見失う。手に入れてみればさほど貴重なものではないことに気づく。
「長く働いてもらえる人」を企業が求める傾向が強いのは仕方のないことですが、働く人が有利なこの時代、違う視点で採用を考えるべき時に来ているのではないでしょうか。
採用面接で優秀だと思う人材に出会ったとします。営業と同じで、なんとか入社という形の「成約」に結びつけたいために
クロージングという作業に入っていきたいところですが・・・すでに勝負はついています。
後編です。採用面接で、退職理由よりも重視したいことについて考えます。
採用面接で、まるで通過儀礼のように行われる質問「退職理由はなんですか?」
なぜこの質問をするのか、その意味を一度考えてみませんか?
退職する理由は複数あるものです。
4回転職している私の経験からも、たった一つの
理由だけではありません。
しかし「決定打」と言える理由はあります。
それこそが、人の「ゆるぎない価値観」を表しています。
どんな組織にいても「コミュニケーション能力」は求められます。
この能力が欠如した人を雇いたいと考える企業はありません。
しかし、そこは人間同士。
どうしても相性が良くない人が出てくるのも仕方のないこと。
そこをどう調整するかどうかが、真価を問われるところです。
企業が人を採用するのは、その人が入社することで何らかの
メリットをもたらしてくれると感じるからです。
いくら優秀でも、いま必要な人でなければ採用することはありません。
仕事ができる人がそうでないかの違いは、
生まれ持った能力の違いではない。
現状に疑問を持つ能力の違いによるものです。
仕事に対する価値観や姿勢を
判断するには有効な質問ですが、
尋ね方が違うと思わぬ結果に?
その質問とは・・・?