求人でよく見る「たわごと」 Vol.10「安定した基盤、職場環境」
特に新卒を中心にして、若い人に「安定指向が強い」と言われいます。
しかし、安定を「ずっと働き続けられる職場」という意味で言っているなら
これぞ「たわごと」だと言わざるを得ません。
サカマキ HRE Works 代表 中小企業診断士・酒巻秀宜
新規顧客開拓営業と総務人事の「両利き」ハイブリッドな知恵と経験から、売上につながる組織作りを推進する「月20万円~で活用できる人事課長」
たくさんの求人の中から求職者の目にとまるための
工夫の一つが「目立つ写真」なのですが、
それが、あなたの会社の理念や業務内容の理解の助けに
なっているでしょうか?
求人に社員や職場の写真を使って、少しでも
求職者の目にとまろうとすることは必要ですが、
その写真一つで応募を遠ざけてしまうことも多い。
「職場に何を求めるか」は人それぞれではありますが、
あまりに「休日の多さ」や「残業の少なさ」ばかりを
強調する求人には「他に言うことはないのか?」と違和感を
感じるのが通常ではないでしょうか。
転職サイトの登録者には日々たくさんの「オファーメール」が来ていることでしょう。
企業側からの直接のアプローチなのですから本来ならうれしいことのはずですが、
メールを開いたとたんに落胆する・・・
そんなオファーを送っていませんか?
2017年現在の超売り手市場のなか、「未経験OK」求人が増えています。
しかし、応募する側から見るとほぼ信用されません。
経験者が応募して来たら負けると分かっているからです。
応募条件を下げて応募数を集めようとすることが、果たしてそれほど
意味のあることなのでしょうか?
求人には仕事内容を必ず記載しますが、それが
あまりに幅広い内容だと焦点がぼけます。
求職者側から見れば「結局どんな仕事をするのかわからない」
という印象を持ってしまいます。
求人にはできるだけ良いことを書いて、応募をできるだけ
集めたいという気持ちが働くのは自然なことです。
しかし、「悪い部分」も同じくらい書いて求職者の
判断材料をできるだけバランスよく提供するという
考え方が必要です。